お得意様各位 |
2011年7月1日 大阪市中央区南船場3-8-7 株式会社バイオリンク販売 代表取締役 辻 大作 |
放射能による当社の化粧品への影響について |
拝啓 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 このたび、東日本大震災により被災されました皆様に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。 被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。 さて、当社の製造する化粧品につきまして、3月11日以降に製造した製品に関しては、製造完了時にガイガーカウンターによる 放射線量検査をおこなっております。 当社の製品は大阪府と三重県で製造しており、被災地から遠く離れている為、今のところ室外も製品も異常な数値は観測されておりません。 OEM製造に関しては、ご希望があれば出荷時に放射線量をお知らせいたしております。 また、日本化粧品工業連合会の見解も出ておりますので、参考にしていただければと思います。 今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。 |
敬具 |
記 |
「福島第一原子力発電所事故に関連して(修正版)」 |
平成23年4月22日 日本化粧品工業連合会 |
福島第一原子力発電所の事故により、一部の農産物や飲料水から放射性物質が検出されたことに関して政府発表、 |
@化粧品等は、外部からのちり、ほこりが入らない、屋内の管理された環境で製造されるので、大気中に放出された放射性物質が 直接製品に入ることは極めて少ないと考えます。 |
A厚生労働省が定める「飲料水中の放射性物質暫定規制値」と同濃度の放射性物質を含む水が日常的に使用するあらゆる 化粧品等の製造工程に使用されたと仮定して(注1)、 そのような化粧品等を1年間毎日使用した場合に受ける放射線の量(注2)を 計算すると、年間7.8マイクロシーベルト以下であり、人の健康には影響はありません。 |
B日本政府も現在の水道水の放射性物質の濃度水準では、生活用水(手洗い、洗顔、洗髪、入浴など皮膚への接触)としての 使用については問題なしとしています。 化粧品等も、皮膚への使用であり、仮に水道水と同水準の放射性物質濃度で あったとしても安全性に問題はないと考えます。 |
ちなみに、私たちは日常生活の中で、自然界から年間2400マイクロシーベルト(世界平均)の放射線を浴びています(注3)。 |
注1 化粧品等を使用して、人に残存すると推定される放射線量の総量に基づき計算。化粧品等の製造、品質検査、出荷までの期間や 消費者の手元に届くまでの期間を経ることによる経時的な放射能の減衰を勘案。国内の水道水から暫定規制値を超えるセシウムは 検出されていないため、ヨウ素131の場合を想定。 |
注2
経口摂取したと仮定。 |
注3
原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)報告書。 |
以上の理由から、日本化粧品工業連合会は、今回の福島第一原子力発電所の事故で大気中に放出された放射性物質が原因で、 化粧品等が消費者の健康に 影響を与えることはないと考えます。 日本化粧品工業連合会は、今後も政府等から公表される情報等を十分に注視し、引き続き、消費者の安全を第一とした活動を進めてまいります。 |
以上
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